9 岩手山

賢治が生涯に何度も何度も数え切れないほど登った山。標高2045M。山の様子が富士山に似ていることから、「南部片富士」とも云われる。岩手県人にとってはふるさとのシンボルでもある。他県人である私が見ても本当にきれいである。実は、私はこの山にまだ登ってはいないので大きいことは何もいえない。正確に言うと、ガスの為に途中で断念して引き返してしまった。
1719年に流れ出た溶岩流によってできた痕が、「焼走り溶岩流」(やけばしりようがんりゅう)と呼ばれ国の天然記念物に指定されている。この場所にも賢治の詩碑が立っている。賢治は、子どもの頃から鉱物に大変興味をもっていたので、子どものころは「石っこ賢さん」と言われていた。


春子谷地湿原より臨む岩手山、真ん中に寝ている2つのピークを持つのが鞍掛山

柳沢から臨む岩手山
そらの散乱反射のなかに
古ぼけて黒くゑぐるもの
ひかりの微塵系列の底に
きたなくしろく澱むもの
(「岩手山」より)


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