しらかば    白樺  Vetula platyphylla  カバノキ科カバノキ属

全体


幹が白いのが名前の由来
葉は3角形が多い 樹皮は薄くはがれる

「シラカンバとも呼ばれる」とよく本に書いてあるが、近頃はそういう人はまったくいないのではないか
確かに樺の字を書いて、「かんば」と読む苗字の人がいる。「樺美智子さん」とか
だけど、樺島さんは「かばしま」さんと読むのが多いような気がする。「かんばしま」さんもいるのだろうか
でも、岳樺は「ダケカンバ」と読み「ダケカバ」とは決して言わない。不思議だなあ。
これはたぶん、言葉の言い安さ(=音便おんびん)が関係しているのであろうと思われる。
(以上 筆者の独り言)

高原を代表する木で群生して見事な純林を形成する。
岩手県葛巻町の早坂高原の白樺林の純林は見事である。ぜひ見られたし。

高さは30メートル程の落葉高木
標高1500メートル付近まで分布し日当たりのよい場所を好む。
山火事後などに最初に侵入し、成長も極めて早い。しかしそのままだと遷移によってやがては陰樹にとって代わられる運命にある。従って純林は時々人の手を入れて世話をしなければならない。

海洋民族の筆者にとっては高原イメージのこの木がとても好きなので自宅に10本ほど植えてみた。
非常に成長が早い。1シーズンで30センチ以上は伸びている。毎日観察しても飽きない。
また園芸用に使うために小岩井農場付近の農家から購入した完熟たい肥の種が入っていたらしく、幼木を植えなくても勝手に庭に芽が出て成長しているものもある。
知り合いの庭師からは、やがて手余しになるのでやめておけと言われるのを振り切って植えたのだが、やはり自然のものは自然にあるのが一番だと近頃思うようになってきている。幼木にアブラムシがつくのと、成長が早すぎるので、このまま言ったら10年もしないうちに大事な庭が白樺林になってしまい、電柱にはぶつかる、雨樋は壊すでやがて切らなければならないと危惧されるからだ。

下にシラカバの葉とダケカンバの葉を並べてみた。植物の本には見分けがつくと書いてあったが、どう見てもこれは見分けがつかない。少なくとも素人には。
  シラカバ(左)とダケカンバ(右)の表面               シラカバ(左)とダケカンバ(右)の裏面