3 姉体小学校   (阿部朝子教諭)


姉体小学校 阿部朝子先生集計
児童のアンケート

画像がよく見えた 25%
音がよく聞こえた  0
同じような授業があるとしたら 
地底湖25% 空25% 川13% 宇宙73% 外国25% 森0.04%

児童の意見感想

・海に潜ってみたくなった 93%
・とてもおもしろかった   93
・いろいろな生物がいることがわかった  82
・海の底や色がわかり、まるで潜っているようだった。  20

授業を参観した4名の教師の意見(4名とも「おもしろくなかった」との回答であった。おもしろくなかった理由について以下のように記述。)

・ 音声がはっきりしない。変化のない画面。沢山質問しても専門的なこと知りたいことについての応答がない。
・ダイバーの声が酸素ボンベの泡に消されて聞き取れなかった。リアルタイムの効果が半減した。
・五十分という長い時間一つの映像に集中させるのは、小学四年生の気持ち・体力には無理があった。
・せっかく沢山のメールを送信しても一部しか返事がなく、フォローがなかった。送信しっぱなし見っぱなしの感じを受けた。
・一方的な情報であった。
・授業のねらいが達成されなかった。
・こちらから質問を出しても、ほとんど反応が得られないこと。
・画像が不鮮明でよくわからなかったこと

今回の授業で印象に残った生物・出来事は何でしたか

・タコの動き。水族館やスーパーの店頭に並んでいるとき以外の動きを自然の中で知ることができた。

感じたこと思ったことを自由に書いて下さい。

・一対一でのやりとりなら知りたいことをもっと知ることができたり、やって欲しいことをやってもらえたのではないか。
・学習課題にそうものなら、そのことがわかるビデオなどの方が有効かと思うが、海に興味を持ったり通信に興味を持つ手段としてはいいかと思われる。
・インターネットを使った効果的な授業の良さを感じることができませんでした。手段が目的になっていたように思いました。
・対象学年の選定にも問題があったのではないでしょうか。
・授業を見る前に抱いていたイメージとは異なっていました。
・「直接体験ができない物について教室に居ながらにして疑似体験ができれば。」というアイデアはわかりますが、子供が主体になって自ら調べ、学習を進めていく形式でなかったのが残念。NTTの方を始め長い準備期間を要しましたが、次へと継続するのは困難です。むしろ図鑑やスーパーで調べたこと、ホームページを持つ漁協などへのアクセスから問題を解決していく授業形式の方が有効と思います。





(授業者の感想)

受動的な映像になれた今の子供たちですので、今回の双方的なパソコンの使用法に驚いたようです。しかし、やはり今回の内容では一過性のもののような気がしてなりません。
また、授業のねらいや目的、対象学年も定まらなかったため、調べさせたいのか、見せたいのか、深めたいのか、興味を持たせたいのかが授業者としても把握できないままスタートしてしまいました。映像を見て、児童は、初めてのことのため、驚いたり、喜んだりしましたが、ほとんど見る活動で終始した一時間でした。海への興味、関心はやや高まったと思いますが。
 海の仕事に従事する人々の苦労や、海の資源の活用や環境問題を取り扱うときのオリエンテーションでこのような題材でしょうパソコンの使い方はよいと思いますが、調べ学習としてでは物足りなさを感じます。
 ですが、多くの方々の努力のお陰を持ちまして、本校の四年生もパソコンの長所を体験することができました。パソコンの様々な機能を使って学習できることのよい例(装置や準備に多くの手間暇が借りましたが)だったと思います。本校の二十二人はラッキーでした。後は、教師がどのような題材で、どのような場面でパソコンを使えば児童にとって効果的か、深まりや充実感を持たせることができるのかなどを考えていくことが必要だと感じました。私も、これからの学習に生かしていかなければならないことなどを見つけることができ、参考になった一時間でした。