調査を終えて感じたこと・わかったこと(1)

最初のイメージと実際の北上川のちがい

1.石は下流に行くほどどんどん削られて、小さくなるのか。

1日目   

   源流部あたりは30センチから50センチくらいの石があった。

   岩手町あたりでは20センチ位の大きな石があった。

   玉山村から盛岡市にかけては、もう石は見られず泥や砂があった。

2日目

調査した場所にいつも石が見えていたわけではなく、それに水温とpHを計るので精一杯だった。よくわからなかったといのが、ほんとうの感想。

【僕の結論】   大きな石から小さな石へと変化するのは確かだが、きれいにそろっているとは限らない。

 

岩手町御堂(源流部)の石               岩手町沼宮内から5キロ 雪浦橋付近の石


2.水温は下流に行くほど、温かいのか。

   1日目  この日の気温は盛岡市で34度、ただし御堂観音では26度だった。

  場 所

  水 温

 御堂観音

  11.9     

 岩手町下平橋

  21.9 

 岩手町雪浦橋

  22.1

 玉山村芋田橋

  21.9

 玉山村鶴飼橋

  21.5 

 盛岡市四十四田ダム   

  21.8

   2日目  前日と違って快晴でも涼しくて盛岡で29度、石巻では雨が降っていた。

 盛岡市四十四田ダム   

   24.5   

 盛岡市北上川公園

   25.4

 紫波町紫波橋

   22.4

 花巻市イギリス海岸

   21.2

 北上市展勝地

   23.7

 水沢市小谷木橋

   24.5

 平泉町高館橋

   23.9

 川崎村水辺プラザ

   23.4

 岩手・宮城県境

   24.0

 津山町脇谷閘門

   測定せず

 石巻市日和大橋

   24.0

         

  源流の御堂観音で11.9でわき出た水が、地表ですぐにあたためらて、21度から22度になってそのまま盛岡までながれ、盛岡の四十四田ダムで24度くらいまで温かくなり、それがそのまま石巻まで流れていくようだ。(ただしイギリス海岸はちょっと温度が低いのはなぜだろう?)

 そうすると僕の予想はほぼあたったといえると思う。 

 

岩手町沼宮内 下平橋にて測定          盛岡市 四十四田ダムにて測定

 


3.川の幅は下流に行くほど、広くなるのか。

   1日目

  場 所

  距離(メートル)

 御堂観音

     0.5     

 500メートル下流の橋    

     2

 4号線と合流する場所

     

 岩手町下平橋

     

 岩手町雪浦橋

    12

 玉山村芋田橋

    20

 玉山村鶴飼橋

     30

 玉山村笹平橋

   100

  2日目  

 盛岡市四十四田ダム下   

    30       

 盛岡市北上川公園

   100

 紫波町紫波橋

   150

 花巻市イギリス海岸

   120

 北上市展勝地

   200

 水沢市小谷木橋

   200

 平泉町高館橋

   300

 川崎村水辺プラザ

   500

 岩手・宮城県境

   200

 津山町脇谷閘門

    (20)

 石巻市日和大橋

   300

           

 確かに広くなっている。最初50センチ位で流れ出した北上川が最後には300メートルくらいまで成長していく。

 源流部にいって50センチ位の北上川を初めて見たときは、どこにでもある小川か堀のような感じだった。

 河口部の石巻では、海と区別がつかないくらい広くて大きかった。また海と川の交わるところは、水が豊富で交通の便もよいので、いろいろな産業が発達すると父から聞いたが、ほんとうにその通りで巨大な工場がいくつもいくつもあった。

 

 岩手町御堂(水源から500メートル)             岩手町沼宮内 

 

      玉山村 鶴飼橋                   玉山村 笹平橋

  

      北上市展勝地                      一ノ関狐禅寺                                             

 

    宮城県石巻市河口


4.川の深さは下流に行くほど、深くなるのか。

   1日目

  場 所

  深さ(センチメートル)

 御堂観音

        

 500メートル下流の橋    

     10

 4号線と合流する場所

     10

 岩手町下平橋

     20

 岩手町雪浦橋

     20

 玉山村芋田橋

    100

 玉山村鶴飼橋

    相当深そうだ    

 玉山村笹平橋

   不明

 2日目は、どこへ行っても透明度がそんなによくないので、目で確認することはできなかった。

 また川幅がかなり広いので、真ん中に行き着くことはあぶなくてできなかった。

 しかし父に聞いた話では、盛岡から一ノ関まではそんなに深くはなく平均して1メートル前後ではなかろうかと言っていた。

 もっとも夏の渇水期のことなので、他の季節はわからないし、増水すればすぐに水深は変わるだろう。

 その証拠に盛岡市の四十四田ダムは水がなくなっていて、雪解けの3月、4月ころと比べると20メートルも水位が低かった。

【僕の結論】  確かに深くなっていきそうだ。ただし川幅が広くなるとまた浅くなるので必ず深くなるとはいえない。川の底は、極端に書くと下の図ようになっているのではないか。右が上流、左が下流のイメージ。

 

 

 

岩手町御堂(水源から500メートル)           岩手町沼宮内 下平橋

          一ノ関狐禅寺


5.川のきれいさは、上流がきれいで、下流に行くほど汚れているのか。

  源流の御堂観音では、わき出した水はすぐにすくって飲める位きれいだった。ペットボトルに入れて観察してもなにも浮遊物は観察されなかった。実際にひしゃくがあったので飲んでみた。冷たくて水道のにおいがしないほんとうにおいしい水だった。

 しかし、源流を500メートルも下るとすぐに稲の田んぼの水として利用されている。また民家もすぐに数軒あってみんないろいろなことに利用しているようだった。だから500メートルも行かないうちにペットボトルの水には浮遊物が浮かんでいたし、水の色も少し黄色味かかってきた。

 ただし汚れているといっても農業用水のニゴリのように見える。だから水はにおいがしない。これが都会の川のように生活用水や工業用水で汚れていたらきっとにおいもしたのだろう。

 岩手町の下平橋ではきれいな川に住む水生昆虫をたくさん捕まえることができた。やはりきれいなんだろう。

    

        岩手町御堂                  平泉町高館橋

  

       岩手・宮城県境

    

 岩手町下平橋付近で採集した水生昆虫(ヤンマの幼虫、ゲンゴロウの幼虫、トビケラの幼虫、カワゲラの幼虫、ヘビトンボの幼虫など)

 これらの水生昆虫がいるということは、水がきれいだということらしい。(BODの値が0から2くらいだと本に書いてあった)


6.流れの速さは、上流がチョロチョロと流れていて、中流が早くなってくる。下流はゆったりと流れているのか。

 1日目(単位は主観的 なし→ぽたりぽたり→チョロチョロ→さらさら(浅瀬)→ゆったり→ゴー→ゴーゴー)

    場 所

    距離(メートル)

 御堂観音

     ぽたりぽたり     

 500メートル下流の橋    

     ちょろちょろ

 4号線と合流する場所

     ちょろちょろ

 岩手町下平橋

     ゆったり

 岩手町雪浦橋

     さらさら(浅いので)

 玉山村芋田橋

     ゆったり

 玉山村鶴飼橋

      ごーっ

 玉山村笹平橋

     ゆったり

  2日目  

 盛岡市四十四田ダム下   

    ゆったり      

 盛岡市北上川公園

    ゆったり

 紫波町紫波橋

    ゆったり

 花巻市イギリス海岸

    ゆったり

 北上市展勝地

    ざあざあ(浅いので)  

 水沢市小谷木橋

    ゆったり

 平泉町高館橋

    ゆったり

 川崎村水辺プラザ

    ゆったり

 岩手・宮城県境

    ゆったり

 津山町脇谷閘門

     ゴーゴー(狭いので)

 石巻市日和大橋

   流れはなかったようだ(満潮が入って来ていた)

 川幅は広いために、ナイアガラの滝みたいにゴーゴーと流れているところはなかった。どちらかというとゆったりした川というのが、僕の印象だった。

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